宮本屋の仕込みは、3日で1サイクル。
3日に一回だけ大仕込みして、後はコトコト火かけっぱなし。
例えば・・・カレーと同じ要領。
小さい鍋で家族分のカレーを作るより、でっかい鍋で給食分の量を作る方が何でか旨い。そんな感じ。 旨味がまわるんやろうねぇ。
人それぞれ作りたてのカレーが好きとか、2日、3日目が好きとか言う。
うちんくのスープもそれに似た感じで、3日間それぞれ味がちがう。
初日は魚介が香って和風が強めながやけど、日が経つにつれて豚骨がじんわり効いてくる。
ほんで塩ラーメンは魚介の効いた初日しかやらん。
つけ麺とかは逆に豚骨強めの3日目あたりがおすすめ。ガッツリした味わいになるき。
こんな話した事ある常連さんは「今日、何日目?」って聞いてから注文しゆう。
まあゆうても結局は、お好みながやけどね。

スープってこんな風に時間ごとに表情が変わって行くき、面白い反面、すごい難しくもあるんやけど・・・。まぁ、注文する時、聞いてみて下さい。
けんどやっぱり基本はしょうゆで、宮本屋は。
いつもガラス張りの厨房の中で仕事しゆうき、お客さんと会話する機会ってめったに無い。それやき、自分の作った一杯に対するお客さんの答えって、さげられてきた器を見て判断するしかないがよ。シビアやね。
常連さんはいつも「ご馳走さまー!」とか「ありがとう!」って言うてくれるき“毎度あり~”って気持ちでおれるがやけど、ホントまれに半分ばあ残っちゅうがぁ見た時に考えさせられる事がある。何がいかんかったろう?とか・・・。意外と神経質やき妙に気になるねぇ。
けんどまあ人それぞれ好みがあるきって解釈はするけど・・・特にラーメンは難しい。ビックリするばあ好みがちがうき。
この高知にあるラーメン屋の中でも特に宮本屋って、今までになかった味とスタイルやき初めて来てくれたお客さんの反応を見ることが楽しみでもあり、当然恐怖感もある。
ただラーメン作って、お代払うてもらってって商売はしとうないきね。
それやきこっちも勉強せないかん。味覚もおとしたらいかん。酒は呑み過ぎられん。
別に美食家になろうとは思わん。普通でえい。この食材はどうで、こうでってウンチクたれる奴にはなりとうない。どんな高級食材使うても旨うなかったらいかんろう。
普通に旨かったと言える めしが食いたい。それでえい。満腹。
爺ちゃん婆ちゃん父ちゃん母ちゃん兄ちゃん姉ちゃん息子に娘・・・・・
みんなで“ご馳走さまでした”といえるラーメンを作りたい。
宮本屋 店主

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